2016年02月21日
「蛍光灯とLED」 の明るさ・演色性を比較検証してみる

自宅を新築し、住み始めて2年半。
”住んでみて気付いたこと” が沢山あります。
今回はその一つを御紹介します。
「皆さんのお使いの照明は、もうLEDですか?」
数年前は高価だったLED電球も、随分と安価になって来ました。
省エネ・高寿命を売りに買い替えが進み、白熱灯はもちろん蛍光灯も主要メーカーは生産終了の流れです。
我が家でも新築時から使用していた一部の蛍光灯がちょうど球切れしたので、ダイニングのペンダントライトにて、『蛍光灯とLEDの明るさ・演色性の比較検証』 をしてみました。
もちろん新築時にLED照明の採用を検討したんですが、以下の問題点が…。
①照明器具の選択枝にLEDで気に入るものが無く、一体型内蔵タイプが多かった。
②LEDは白熱灯・蛍光灯より明るさが見劣りする(感覚的には2割減)
③LED電球の配光(光の広がり)は、白熱灯・蛍光灯のように全体(360°)を照らす技術が難しい
④明るさ(光束)の大きなもの(100Wクラス)は、そもそも当時存在しなかった
そこで、電球タイプの照明器具でE26・E17の口金を仕様とするものを主に選択。蛍光灯の電球が球切れする頃にはLEDも安価になる事と、セルフでの交換し易すさを考えてです。
①については考慮済みでしたので、今回は②・③・④の改善・解決の検証が目標です。
OOW相当という表記に騙され易いですが、あくまで数値上は白熱灯100W=LED1520ルーメン以上です。ちょっとズルいメーカーは、数値上は不足していてもOOW相当と言って販売しています。(だから2割減の明るさに感じるんです)
そこで購入したのがこのLED電球です。
■パナソニック/LDA14L-G/K100/W
(100形相当 1520ルーメン E26口金 電球色 広配光タイプ)


■左側:LED電球(100形) 右側:蛍光灯電球(100形)

このLED電球(広配光タイプ)でも、従来の蛍光灯のガラス面と比べると、光の広がる範囲が若干狭そうです。
今回検証ではペンダントライトにコレを使用するので、照明器具の傘のガラス面から透けて広がる光についても要観察です。
いざ!!
■Before
ダイニングテーブルのペンダント
左側:蛍光灯-電球色100W 右側:LED-電球色100W(1520ルーメン)

蛍光灯-電球色100W

LED-電球色100W(1520ルーメン)

■After
ダイニングテーブルのペンダント
左右共:LED-電球色100W(1520ルーメン)

遜色ないですね。納得です。
ダイニングが明るいのは、やっぱり気持ち良い。
違いと言えば、蛍光灯(電球色)に比べ、LED(電球色)の方が若干白みが強いコトと、光の広がりがやや狭いコト。
でも、これなら許容範囲です。
今後も研究・開発が進み、色んな形状・特徴を持つLED電球が増え選択の幅が広がると思います。
近い将来に蛍光灯も無くなるでしょう。
新築の照明計画をする時に、頭を悩ませていたLED問題もこれで改善出来そうです。
シライ
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白井建設株式会社
住まいの設計室しらい一級建築士事務所
http://461.jp/
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