› 日々のコトコト【ラシク設計工房のブログ】 › ■住宅 › ■スマートに暮らしを愉しむ ~私達の家づくりのコンセプト~ › 「デザイン」がスマートな家 › 『デザイン』がスマートな家 ~屋根をスッキリ見せる方法を考える~
2017年03月29日
『デザイン』がスマートな家 ~屋根をスッキリ見せる方法を考える~
新たにスタートとした「新シリーズ企画」
テーマは、
弊社の『家づくりで大切にしているコト』について。
より多くの方々に知って頂き、
皆さんの ”家づくり” の参考になれば幸いです。
第8回目はこちら。
『デザイン』がスマートな家
~屋根をスッキリ見せる方法を考える~
外観のデザインを考える時…、
見た目が少しでも ”スッキリ” するように考えます。
特に気を使うのが、
いつも目にする ”正面側の外観デザイン” …。
近年は瓦屋根が減少し、軽量且つ薄い葺材を使用するケースが多くなりました。屋根が厚く重い感じだと重厚感はあるのですが、見た目的にも構造的にも重心が高くなり全体のプロポーショやバランスがどうしても悪く見えてしまうので、如何に屋根を薄く見せるかデザインを考える上で重要なポイントです。
弊社では、先日のブログでもご紹介したように自然の力を上手に活用したいので、軒の出がある切妻屋根をデザインに多く採用しています。
※切妻屋根とは、本を伏せたような二つの傾斜面が山形の形状をした屋根のことです。
上の写真を見て下さい。
切妻屋根の場合、妻(屋根がへの字に見える面)側に母屋と呼ばれる小屋組みの木材があるんですが、屋根を薄くスッキリ見せようと思うと、どうしてもこの母屋がそれを損ねがちなんです。もちろん母屋は屋根を支える需要な役割を持っているので簡単に無くしたりは出来ません。
そこで用いるのが、以下の方法です。
先程の写真にもある垂木と呼ばれる材料を妻面のみ途中から向きを変えて取付ます。これは屋根の小屋組をする際に、事前に梯子状に組んだものを取付る方法なんです。
すると…、
上の写真のように、母屋が出さずにスッキリとしたデザインになります。但し、持ち出す幅(出幅)が大きいと妻側の屋根がたわむ恐れもあるので、設計時に材寸や出幅のしっかりとした検討が必要です。
そして、もう一つ。
軒樋が取付く屋根の先端(軒先)も、スッキリと収めたいので、下の図面にあるように、軒樋が取付く板(鼻隠し)を屋根の角度に対して鋭角に取付ます。すると、軒樋も屋根の一部のように見え一体感が出るんです。
だから、軒先がより ”シュッ” とするんです。
ひとつ、ひとつは小さな工夫ですが、それを積み重ねるとより良いデザインが生まれます。
試行錯誤を繰り返しながら、私達はスマートなデザインを考えています。
再度、弊社イベントのお知らせです。
先週末に引き続き、今週末も、
「ライフスタイル見学会」を開催します。
実際に生活している家の住み心地を
”見て・聞ける” 他には無い特別な見学会です。
詳細は下記の通りです。
『木の香りと自然を取込む 光熱費ゼロの家』
開催日:4/1(土)、2(日)
時 間:9:30~17:00
場 所:湖西市新居町内山【八幡台】
チラシ:http://461.jp/img/top/lifestyle.pdf
現在、見学希望の方の受付をしております。
お手数ですが電話・メールにて、ご連絡をお願い致します。
沢山の方のご参加を、心よりお待ちしております。
お 電 話 : 0535940636
予約メール : http://461.jp/contact/index.html
シライ
-----------------------------------------------------------------
ラシク設計工房
【一級建築士事務所 (静岡県)知事登録 第7723号】
http://461.jp/
Tel :053-594-0636
Fax :053-594-9703
mail:rashiku@rx.tnc.ne.jp
-----------------------------------------------------------------
この記事へのコメント
軒先のイメージがこのような工夫で実現するんですね!このような屋根がどう作られているのか疑問だったので、半分はスッキリしました。ですが半分は疑問が残ります。それは、垂木間の通気についてなのですが、はしご状に作った妻側の部分は通気無しですか?
Posted by toku at 2018年06月04日 10:58