2016年04月02日
現場日記5 ~玄関扉を直す~
今週末は桜が満開ですね。
車のFMから流れる恒例の”桜ソング”も、今がピーク。
そんな歌に感化されてか、歳を重ねる毎に僕も桜を愛でる気持ちが強くなっています。
耳で桜を楽しみながら、今日も仕事、仕事です。
今回は、丁度10年前の春に新築・お引渡しをさせて頂いた方の玄関リフォームの現場日記です。
新築時、一般的なアルミ製の玄関扉でなく、趣のある木製の玄関扉を希望されました。ご相談頂いた内容は、この現作玄関扉についてのコトでした。一見すると、雨風にさらされ塗装に傷みはありますが、それ以外は健全です。
がしかし、ひとつ問題が。
生活に支障のない程度とは言え、強風を伴う雨天時に玄関内に雨水が侵入し、玄関タイルに小さな水溜まりが出来るとこコト。
これは、直ちに改善しなくては。
■Before
おそらく、強風時に雨水は玄関建具と敷居石の隙間から侵入している筈です。
今回はコレを防止・改善しなくてはなりません。
この問題を上手に解決する方法はないものか…。
そこで考えたのが、以下の方法です。
■改善方法
敷居石と玄関タイル取合いの目地部分に既存レールと同じもの埋込み、この小さな段差を防水壁として、雨水の浸入を防ぐ。
①カッター入れ(敷居石と玄関タイル取合いの目地部分)
②粉塵を吸引します(室内への埃侵入防止の為)
③ステンレスレールの据付&接着・目地込め
④水拭き&清掃
■After(完成です)
美観上も、違和感ありません。
我ながら、上手に出来ました。
断熱・気密性を重んじれば、既製品のサッシが良いのは言うまでもありません。でも僕としては、家の顔となる玄関を出来る限り趣あるものにしたいと考えています。
『より良いもにする為に、どうすべきなのか?』
現場は、色んなコトを教えてくれます。
またひとつ、勉強になりました。
シライ
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白井建設株式会社
住まいの設計室しらい一級建築士事務所
http://461.jp/
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