2015年11月06日
現場日記2 ~親子(父娘)の塗装職方さんを見て思うコト~
久しぶりの現場日記シリーズです。
今回は、現場で働く職人さんにスポットを当てたお話を。
兎角、現場の話と言うと、工事中の進捗だとか、ビジュアル的な話になりがちです。そこで現場で出会った塗装屋さん親子(父娘)を見ながら感じたコトを、今回ブログにしたいと思います。
現在、新居町内の住宅外装を塗替えさせて頂いています。
この職人さんには、何度かお願いした事がありますが、先回の弊社現場から、娘さんもお手伝いされるようになり、今回が2回目となります。建築業界も段々と女性が働くような世界になって来ましたが、現場で働く女性に出会う機会は、まだまだ多くありません。
「職人さん夫婦」のケースは珍しくありませんが、
「職人さん親子(父娘)」は、片手で数えるくらい。
さらにそれが ”若い女性” となるケースは先回が始めてでした。
どこの職場でもそうかもしれませんが、若い人・新人さんがそこへ入って来ると雰囲気が明るくなる事が多いですよね。建築業界は殆どが男性ばかりですし、昔ほど気難しい職人さんも少なくなって来た(草食系化?)ので、それが女性ならば当然のことかも知れません。いつもよりキーの高い笑い声が休憩時間の現場に響きます。
で…話を聞くと、
娘さんが希望して、お手伝いをされるようになったとのコト。
僕はハッとしました。
これって凄く貴重で、尊いコトなんじゃないかと。
何だか凄く応援したい気持ちになりました。
建築に限らず、家業を営む家に生まれ、こういう選択をする若い人って、きっと今少ないですよね。親を尊敬してないと、まずそういう気持ちにならないだろうし、自身の人生でその選択が本当に良いものかどうかは正直迷うと思うんです。色んな葛藤の中でそれを選択する勇気。そしてそれを見守れる父親。
素敵です。
しかも先日の祝日に塗装作業を行った日、全く違う業界で働いているもう一人の娘さんも仕事が休みだからとお手伝いに。さらに驚いた事に、それが双子のもう一人の娘さん。
”親子愛”だけでなく、”姉妹愛”も。
現場でそんな気持ちになり、じんわーりしました。
そういった職人さんの思い・仕事に支えられて、弊社も今までやって来られたんだなぁと。そしてそれがお客さんの満足にも繋がっているんだと、改めて感じました。今回の現場も ”いい仕事” を、どうぞ宜しくお願い致します。
僕の娘は、どんな職業の選択をするのやら…。
どんな選択・決断をするであれ、僕もそっと見守り・尊重できる父親でありたいと思います。
シライ
-----------------------------------------------------
白井建設株式会社
住まいの設計室しらい一級建築士事務所
http://461.jp/
-----------------------------------------------------